SDの出力タイプ対象オブジェクト
SDの出力タイプは伝票・ヘッダ/明細毎に5つのオブジェクトから利用可能です。
本ページでは受注伝票ヘッダを例に出力タイプの決定規則について説明します。
得意先マスタから出力タイプ提案することも可能ですが本ページでは省きます。
出力タイプ決定 カスタマイズオブジェクト一覧
名称 | 詳細 |
---|---|
出力決定表 | 複数の出力タイプが定義されたもの。受注タイプ毎に割り当てされ、受注登録時に自動提案される。出力決定表によって使用可能な出力タイプが決まる。 |
出力タイプ | 出力設定を定義したもの。出力タイプごとにどのような媒体で出力するか、帳票作成に使用するプリントプログラムを定義可能。 |
検索順序 | 条件テーブルの数・優先順位が定義されている。出力タイプに検索順序を割り当てて使用する。 |
条件テーブル | マスタ登録時のキーの組み合わせを定義したテーブル。業務要件に応じたキーの組み合わせで条件テーブルの作成が可能。 |
出力タイプ決定 全体概要フロー
受注伝票で使用される標準の出力タイプ”BA00”を例にすると、出力タイプ決定の全体概要フローは以下になります。その他伝票・明細も同様のフローとなります。
<出力タイプ決定順序>
①受注タイプ→出力タイプ決定表 (Tcode:V/43)
②出力タイプ決定表→出力タイプ (Tcode:V/32)
③出力タイプ→検索順序 (Tcode:V/30)
④検索順序→条件テーブル (Tcode:V/48)
⑤出力タイプ決定 (Tcode:VV11,VV12,VV13)※非カスタマイズ
Tcode一覧
名称 | 伝票種別 | Tcode |
---|---|---|
①受注タイプ→出力決定順序 | 受注伝票-ヘッダ | V/43 |
受注伝票-明細 | V/69 | |
出荷伝票-ヘッダ | V/71 | |
出荷伝票-明細 | V/73 | |
請求伝票-ヘッダ | V/25 | |
②出力決定順序→出力タイプ | 受注伝票 | V/32 |
出荷伝票 | V/36 | |
請求伝票 | V/42 | |
③出力タイプ→検索順序 | 受注伝票 | V/30 |
出荷伝票 | V/34 | |
請求伝票 | V/40 | |
④検索順序→条件テーブル | 受注伝票 | V/48 |
出荷伝票 | V/50 | |
請求伝票 | V/54 | |
⑤出力タイプ決定 | 受注伝票 | VV11,VV12,VV13 |
出荷伝票 | VV21,VV22,VV23 | |
請求伝票 | VV31,VV32,VV33 |
出力タイプ決定 詳細
①受注タイプ→出力タイプ決定表
モジュール | メニューパス | カスタマイズ名 | Tcode |
---|---|---|---|
SD | 販売管理 -> 基本機能 -> 出力決定 -> 出力決定 -> 出力決定(条件テクニックを用いる場合) -> 出力決定の設定 販売伝票 | 割当:出力決定表 | V/43 |
※その他Tcode 受注明細:V/69、出荷ヘッダ:V/71、出荷明細:V/73、請求ヘッダ:V/25
割当:販売伝票ヘッダを選択
出力決定表が受注タイプ毎に割当されていることが確認できます。
②出力タイプ決定表→出力タイプ
モジュール | メニューパス | カスタマイズ名 | Tcode |
---|---|---|---|
SD | 販売管理 -> 基本機能 -> 出力決定 -> 出力決定 -> 出力決定(条件テクニックを用いる場合) -> 出力決定の設定 販売伝票 | 設定:出力決定表 | V/32 |
※その他Tcode 出荷伝票:V/36、請求伝票:V/42
参照したい出力決定表を選択後、ダイアログ構造の管理データを選択
出力決定表に割当された出力タイプが確認できます。
③出力タイプ→検索順序
モジュール | メニューパス | カスタマイズ名 | Tcode |
---|---|---|---|
SD | 販売管理 -> 基本機能 -> 出力決定 -> 出力決定 -> 出力決定(条件テクニックを用いる場合) -> 出力決定の設定 販売伝票 | 設定:出力タイプ | V/30 |
※その他Tcode 出荷伝票:V/34、請求伝票:V/40
確認したい出力タイプをダブルクリック
出力タイプに割当された検索順序が確認できます。
④検索順序→条件テーブル
モジュール | メニューパス | カスタマイズ名 | Tcode |
---|---|---|---|
SD | 販売管理 -> 基本機能 -> 出力決定 -> 出力決定 -> 出力決定(条件テクニックを用いる場合) -> 出力決定の設定 販売伝票 | 設定:検索順序 | V/48 |
※その他Tcode 出荷伝票:V/50、請求伝票:V/54
確認したい検索順序を選択後、ダイアログ構造の検索を選択。
検索順序に割当された条件テーブルが確認できます。0004の場合は一つの条件テーブルのみ割当されていますが、複数の条件テーブルが割当されているケースもあります。(むしろそっちの方が多い)
⑤出力タイプ決定 ※非カスタマイズ
受注伝票:VV11(登録),VV12(変更),VV13(参照)
出荷伝票:VV21,VV22,VV23
請求伝票:VV31,VV32,VV33
任意の出力タイプを入力しエンター
任意の条件でレコードを保存し登録完了