【SAP】SD不完全決定表 解説

SD 不完全決定表対象オブジェクト

SDの不完全決定表は以下伝票で使用されています。本ページでは受注タイプヘッダを例に不完全決定表の解説を行います。

不完全決定表関連オブジェクト

名称詳細
不完全決定グループ      不完全決定表をグルーピングしたもの。不完全決定グループに複数の不完全決定表が割当されている。
不完全決定表必須入力項目の指定や、未入力時のエラー制御などを定義可能
ステータスグループ不完全伝票発生時、実行可能な後続プロセスを制御可能

不完全決定表 全体概要フロー

<不完全決定表 決定順序>
①受注タイプ→不完全決定表
②不完全決定→制御項目の設定
③実行可能な後続プロセス定義

SAP 不完全決定

Tcode一覧

名称伝票種別Tcode
不完全決定表定義-OVA2
不完全決定表割当受注伝票-ヘッダVUA2
受注伝票-明細VUP2
受注伝票-納入日程行VUE2
出荷伝票-ヘッダVUA4
出荷伝票-明細V_TVLP_VUV
営業活動伝票VUC2
受注/出荷/営業活動伝票-取引先機能VUPA
ステータスグループ定義-OVA0

不完全決定表 詳細

①受注タイプ→不完全決定表

対象カスタマイズ

モジュールメニューパスカスタマイズ名Tcode
SD販売管理 -> 基本機能 -> 不完全明細ログ割当:不完全決定表VUA2

カスタマイズ詳細

“割当:不完全決定表 -> 販売伝票タイプ”を選択

SAP 不完全決定

受注タイプに対して、不完全決定表”11″が割当されていることが確認できます。

SAP 不完全決定

②不完全決定表→制御項目の設定

対象カスタマイズ

モジュールメニューパスカスタマイズ名Tcode
SD販売管理 -> 基本機能 -> 不完全明細ログ定義:不完全決定表OVA2

カスタマイズ詳細

Group Aを選択し、画面左のダイアログ構造から決定表を選択

SAP 不完全決定

決定表”11″を選択し、画面左のダイアログ構造から項目を選択

SAP 不完全決定

以下画面で、受注伝票のどの項目を入力必須とするか、警告表示するか、後続の実行可能プロセスを定義できます。後続の実行可能プロセスはステータスグループにより定義されており、後続で説明します。

SAP 不完全決定

③実行可能な後続プロセス定義

対象カスタマイズ

モジュールメニューパスカスタマイズ名Tcode
SD販売管理 -> 基本機能 -> 不完全明細ログ定義:ステータスグループOVA0

カスタマイズ詳細

各ステータスグループ毎に、後続実行可能プロセスを定義できます。
項目に値が入力されていない場合、出荷や請求作成をしないような制御ができます。

SAP 不完全決定

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です